芸人たちが旅に出る理由は、大体100個くらいある。
旅番組がすき。
出不精でめったに旅しないからこそすき。
それも、普段スタジオ収録やがっつりしたロケで声を張ったりキャラを作ってる、お笑い芸人の素が見れるような良い意味で気の抜けた旅番組がすき。
今回はわたしの好きな芸人旅番組を、いくつかご紹介しようと思います。
東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…
「旅猿」は、3回の特番を経て、2010年(岡村さんが休養してる頃ですねw)に日本テレビでレギュラー化しました。DVDは第20弾まで発売されており、熱心なファンも多い人気番組です。つい最近も「旅猿5」が放送されていたので、見てた人も多いんじゃないでしょうか。
この番組は「プライベートでの旅行だと思って思い切り楽しもうやん!」と意気込む東野幸治と、そんな東野の神経を逆撫でするような発言を繰り返すスタッフ(つっつん)との間で起こる、一触即発な雰囲気が特に見どころです(笑)
「プライベートなんやから」とテレビ的なことを拒否する東野に対し、「盛り上がりに欠ける」「どこそこの絵が撮りたい」とかテレビ的な要求をしてくるつっつんとのピリピリしたやりとりがたまらない!
それを穏やかになだめる岡村さんのストレスが溜まりそうな感じも笑えますw
人気番組だからか、出演している二人の人徳のなせるワザか、ナレーションに奥貫薫を迎え、主題歌には「旅猿バージョン」の「イージュ―★ライダー」を奥田民夫が歌い、さらには旅ごとに出川哲郎・ジミー大西・ベッキーなど豪華なゲストもやってきます。
最近ではTKO木下、ホトちゃん、バカリズムなどなど、冒険したゲストも多くて嬉しい。でも東野岡村出川ジミーの安定した4人のやりとりも魅力なんだよなあ。出川さんがすごく良い人に見えちゃったりして。
(イメージ付フェチの私としては、ゲストが来るごとにその人用の色違いTシャツを用意するマメさも見どころ)(バカリズムグレーはちょっとかわいそうw)
旅に行く先はインド・中国・カンボジアなどの海外(アジアが多い)から、箱根・軽井沢などの近場まで結構自由度が高いです。築地で海外ドラマ見まくりの旅とかw
展開とか二人のキャラクターとかがわかりやすかったり、旅番組としておなじみの部分と新しい部分と両方兼ね備えてたり、誰しもハマれるような楽しい旅番組です。ただ、東野とつっつんのピリピリを本気の喧嘩だと思って不快になったりしたらダメかもしれないな(笑)
旅猿6、近々やると信じて!待ってます!
笑神様は突然に…
日本テレビ系列で、金曜19:00ゴールデンタイムに放送している、ウッチャン司会の番組。この番組の魅力は、毎回いろんなタレントや芸人の絶妙な組み合わせでほんとにいろんな場所へお出かけするところと、普段こういうバラエティに出ない人が出てくるオトクさも楽しめるところ(ももクロだったり、飛鳥昭雄だったり)
個人的には好きな芸能人がたくさん出てるし(村上もサバンナもホリプロ南田も千鳥も)出演してる芸能人を否応なしに好きになれる、金曜日の夜にぴったりのポジティブな番組だと思います。まあ、はずれもちょこちょこあるんですけどね。
この番組の組み合わせの妙といったらほんとすごくて、上の写真なんか例のアレで有名な井戸田と陣内、馬場園にフラれたばっかりのチャン・カワイを一緒にして、厄払いに行かせるというスゴ企画wなぜか(運勢関連でしょうけど)投入された手相芸人・島田秀平の違和感もおもしろいですw
この番組で有名なのってやっぱり鉄道BIG4かな。中川家礼二・ななめ45°岡安・ダーリンハニー吉川・ホリプロマネージャー南田という大のおとな三人が、電車を見てキャーキャー騒いでる姿にはこっちも笑顔になります。なぜかマネージャー南田が異彩を放ってたりw
具志堅とローラの組み合わせとか、はずれるわけない。この番組はとにかくキャッチーでポップ。主題歌をヒャダインが担当しているという点でも、この番組の色はぶれません。ワイプに写るウッチャンの子どもたちを見守るような表情も見どころです(笑)
東西芸人いきなり!2人旅
この番組だけ、朝日放送で関東では放送してない上に、もう終わっちゃってるんですが。とにかく毎回毎回面白くて面白くて、だいすきだったので紹介します。
東の芸人と西の芸人(ほぼ初対面)の二人を引きあわせて、いきなり2人きりで旅をさせちゃおうというコンセプトの番組です。え?この芸人東の人なの?とか東の芸人に対してスタジオのお客さんの反応が薄かったりとか、結構価値観は関西寄りなんですが、とにかくこの初対面の二人が徐々に仲良くなっていくカンジがツボすぎるのです。
写真の大悟とコジの回なんてニヤニヤが止まらなかった。この二人を組み合わせたスタッフさんGJすぎます。
まずもうこの最初の、西の芸人が東の芸人を待ってる瞬間からしてたまらんわけです。会った時に驚いたり、相手を見て安心したり、怖いと思ったり、そこから一日ずっと一緒なんだっていうドキドキがこっちまで伝わってくる。
この番組は車内はダッシュボードのところにつけたカメラ一つでスタッフは後続車野中だし、旅館では固定カメラのみの映像で完全二人きり。ロケで歩き回ったりするときもカメラは結構遠いように見えます。それがいい。
あんまり知らない人に対する反応(しかもテレビじゃないような環境)での芸人は、もう「ふつうの人」です。ふつうの人になってこそ、その人がどういう人なのか手に取るようにわかる(ような気がする)。二人が(大抵)仲良くなっていくのも楽しいし、二人のあんまり見れない瞬間を見るのも楽しい。
あ、ちなみにMCである東野と勝俣の冷やかして面白がってるコメントも最高です。もっといろんな組み合わせでも見たいので復活お願いします!
バナナ炎 ノープランロケ
これももう終わっちゃった番組なんですけど。(後続番組の「バナナステーキ」はまだやってます)バナナマンの冠番組「バナナ炎」での、たまにやる特別企画「ノープランロケ」は多分、わたしが旅番組を好きになったきっかけだと思います。
DVDも出てる。超サイコ―に面白いのでおすすめです。
ノープランロケの面白さは、さっき紹介した「いきなり!2人旅」と違って、メンバーの気心が知れすぎちゃってるところです。バナナマンは当たり前に芸歴20年以上で、仲の良いコンビとしても知られてます。
右端の二人は見おぼえないかもですが、黒い方は作家のオークラで、人気番組の作家をいくつもやってる売れっ子です。バナナマンの3人目と言われるほどバナナマンとは長い付き合いで、元芸人。ラーメンズやアルファルファ(東京03の前身コンビ)と一緒にチョコレートハンターなるユニットもやってたことがあります。
赤い人は総合演出の椎葉さん。エライ人ですし、バナナマンとは番組が始まるまでそれほど深い付き合いではなかったようですが、この人のヘタレクズっぷり、いじられっぷりは見ている方も何故かずっと昔から知ってる気になるようなタイプです。長い関係のバナナマンとオークラの中にいてもすんなり馴染めちゃってます。
昔なじみの悪友で集まって旅行してるような、ゆるくて馬鹿げたやり取りや遊びがいっぱい詰まってます。普段のテレビじゃ見れない日村さんのさらなるモンスターぶりも飛び出すので、バナナマンが好きな人は是非見てほしいなあ。
あとはロケ番組だけど「いろはに千鳥」のゆるーいかんじも好きだし、さまぁ~ずととんねるずが半分に分かれて対決するやつも楽しいですよね。専務!
こんな話してたらなんか見たくなってきました。旅猿のDVDとか借りてこようかなあ。久しぶりにノープランロケ見ようかなあ。
都会でうまれた少年も、少年時代の夏休みの思い出をだいじにとってあるはず。
田舎は良くて、都会は悪な風潮が悲しい。 - 壁に向かってフルスイング
どちらも、東京が(都会が)「ふるさと」な人たちです。
都会に生まれ育った人たちに対して、「便利でいいな」とは思えど、その少年時代の田舎とはまた違うあったかい思い出や、逆に苦しんだり辛いことについて考えてみたことがあったでしょうか。
自分たちの地元を「田舎」と呼んでる人たちは、都会の人々に対して穿った見方をしてしまっていないでしょうか。
わたしは神奈川に生まれ育ちました。
みなとみらいやランドマークタワーで有名な横浜でもなく、サザンオールスターズを生んだ湘南でもありません。ただの、神奈川の真ん中の方にある、都会とは絶対に言えないまでも、特に田舎でもない場所に今も住んでます。
大学に通うようになって、地方からこちらに出てきた人たちと話すようになりました。違う土地で生まれ育った人たちの話は面白く、いつも新鮮な思いで聴いています。そしてふるさとの話をする同級生の顔は、きまって大人が昔を懐かしむ表情に見えました。まだ実家暮らしのわたしには、彼らが自分とは違う自立した人間に思えます。
例外もあるだろうけど、大体みんな、自分のふるさとが一番だよね。
小さいころから友人同士で、「ほんとにこの辺は田舎だよね」と言い合って育ちました。情報はほとんどテレビから得る子どもにとって、東京や横浜に比べたら全然「田舎」に感じたからです。
夏休みにはザリガニを釣ったり自転車で遠出して迷子になったりしました。家族のおでかけといえば車で30分くらいかけてイオン(当時はサティ)に映画を見に行きました。
終業式の日に、全員バケツ稲を抱えながら汗を垂らして帰り道を歩いたのも覚えてる。近くの空き地で背の高い草を結んで秘密基地を作ったこと。スーパーやコンビニからダンボールをもらってきて、集会場で子どもだけでおばけやしきをやったこと。みんなで窓をふさいだり、絵の具で血のメイクをするあの準備時間、なんて楽しかったか。おじいちゃんおばあちゃんが見に来てくれたり、友達が驚いてくれるとすごく嬉しかった。
スズメの子供を拾って家に持って帰って飼ったこともあった。何を食べさせればいいのかわからなくて、ドラッグストアのお姉さんと相談したり。ああ、夏休みには誰かの家に集まってホラー映画を見るのも恒例だったなあ。今思うとすごいうるさかったと思う。お母さん方、ごめんなさい。
高校の頃、あまりしゃべったことのない友人と一駅分のんびり歩いたこともあった。10月だったけどまだジリジリ日が照って、二人ともじんわり汗をかいた。意外と盛り上がったり、お互いこんなに面白いこと言い合えるんだって不思議に思ったり。一番盛り上がったのは茂みのなかに一頭丸々の牛骨を見つけた時だ。もうそんな年でもないのにギャーギャー言って逃げたなあ。
まだ子供頃の感覚が抜け切れないで、「この辺も全然田舎だよー」って地方から出てきた大学の友達に言うと、怒られる。怒られなくても、不快な顔をされる。「この辺が田舎ならうちの地元はなんなんだ」「もっと田舎からきたんだ」って。「東京が近いからいいじゃん」って。
そうかあ、そうだよね、ごめんねえ。
高校や大学の選択肢が狭かったりだとか、ディズニーランドに行きたいのにいけなかった記憶だとか、洋服を買う店に困ったりだとか。
そういう話を聞くと確かにわたしの地元は田舎じゃあないと思う。
でも、東京が近くても、ディズニーランドが近くても、うちらは地元を「ほんと田舎だよね」って馬鹿にしながらも愛するのが楽しかったし、それが思い出なんです。
きっとみんなもそうだったんだと思う。
東京の人だって「東京にしては田舎だよねえ」って地元を愛してる人たちもたくさんいる。
都会とか田舎とかじゃなくて「ふるさと」「地元」の思い出を大事にしたいだけなのにね。地方から出てきた人の「都会」に対する憧れと嫌悪は、都会の近くに住んでた私にとっても悲しくてもどかしいです。
一度、私の地元にも来てみてよ。君の地元と似てるかもわからんし。
でも、せっかく来てもらっても牛小屋とかでっかい川くらいしか見せるところもないんです。まあ、機会があったらね。
神奈川よいとこです。
ヤジに限らずだけど、深く考えてみることのない人間にモヤモヤする話。
2014夏アニメのこれが見たい!
アニメAnimeあにめ。
今期はピンポンしか見てなかったんだけど、来期は気になるアニメがいっぱいあるなあ。確認のためにもちょっとリストアップしていこうと思います。
東京喰種トーキョーグール(TOKYO MX 木曜24:00~)
どうやらこの画像の主人公が、グールになってしまう話のようです。内容にも惹かれるし、原作漫画の絵がとても好みなので、それがどのくらい反映されるのかも楽しみ。
月刊少女野崎くん(テレビ東京 日25:05~)
カタオモイしてた人が人気少女マンガ家だったやつ。原作の大ファン、というか作者さんの大ファンなので見逃せませんです。俺ティーもアニメ化してほしいよ!
スペース☆ダンディ(TOKYO MX 日23:00~)
一期もサイコ―だったのでハズれるわけがねえぞっと。こんなにすぐダンディにまた会えるのが嬉しいです。主題歌にも期待!
Free! -Eternal Summer-(TOKYO MX 水24:00~)
水泳モノです。夏だもんね! 実は一期は途中までしか見てないんですけども(でも池袋で怜ちゃんのドリンク飲んだよ!)新キャラも素敵なので、見ておきたいところ。
とりあえず特に気になるのはこのへんです。あと、残響のテロルとかばらかもんとかペルソナ4とかニコニコ配信のセーラームーン復活も気になるなあ。もうすぐそこにいる夏を思って、ワクワクしてきました。
あと、いくつ寝るとキルラキル25話…結婚…。
わたしはとんだハッピー野郎だ。
20歳を超えて、なにもかもが楽しくなってきた。
本も漫画もテレビも映画も音楽もアイドルもお笑い芸人もブログもなにもかも。
かといって実際にそれら全部を楽しめているかっていうと、そうでもなくて。
一部を除けば、ただ本屋で並んだ本や近日公開される映画のポスターを眺めながら、
「あ~!世界にはこんなに面白そうなものがたくさんあるんだなあ~!」
「これからわたしはいくつもの面白い物語や言論やパフォーマンスに出会うことができるんだなあ~!」って
なぜか世界単位、人生単位での素晴らしさに感動してそれで終わりになっていることも多々ある。
まあ、それはそれで幸せなのかもしれないけれど、もったいないような気もする。
時間が足りないし、集中力や熱意も足りない!
歌がヘタでもかわいくなくても、アイドルはアイドル。
今週のお題「アイドル」
「歌が下手」「顔がかわいくない」
この辺をアイドルの批判理由にしてる人を見ると、あれ?って違和感を感じます。そもそも、アイドルって本来「歌が上手いかわいい(カッコイイ)人」しかなれないものなのかな?
この疑問を、わたしより30年ほど長くこの世を生きてきた母にぶつけてみました。
Q. 昔のアイドルに歌が下手な人っていたの?
「うまい人の方が多かったけど、TちゃんやIちゃんはヘタだったね。(流石に仮名にしときます)でも、今みたいにインターネットとかがないから、ヘタだって話題にもならなかったよ。他のアイドルと比較したりとかもしなかった」
Q. 昔のアイドルで顔がかわいくない人っていたの?
「個人的に好みじゃない人とかはいたけどね…よくわかんないなあ」
「今はAKBとかは人数がいっぱいいて、オーディションとか受ければ一般人でも頑張ってアイドルになれそうだし、実際なれてるよね。でも昔は芸能人なんか雲の上の人だし、かわいいかわいくないって問題じゃなくみんな「芸能人」だったなあ」
「変わったのはおニャン子ぐらいからかな」
なるほど。なんだか思ったより真面目に答えてくれました。
個人的に昔と今ではアイドルのあり方が変わってきているなあとは思っていたのですが、この母の話でより確信が持てました。
そしてそれは、アイドルと私たち一般人の距離が近くなりすぎてしまったのが、原因ではないでしょうか。
おニャン子クラブのコンセプトは「どこにでもいそう」「ちょっと気になる可愛い同級生」。AKB48のコンセプトは「会いにいけるアイドル」。……これは、キーマンは秋元康かもしれませんね。
モーニング娘。のデビューが決まったのは、本人たち自らCD5万枚を手売りした成果で、その模様はテレビでも放送されました。
握手会、写真撮影会、DVDなどに封入されるメイキング映像やプライベート映像…。本人のSNSを読んだり、テレビで放送されない細かい情報も知ることができる。逆にこちらの想いも、本人に届けることができたりする。
インターネットの普及も重なって、アイドルはどんどん「会える」「知れる」身近なものになっていきます。
「スター」だったころのアイドルは、基本歌がうまくて美しい顔の人が、なるものだったのかもしれません。
でも、今は違います。アイドルは、多くの人々から好意を勝ち取って、自分をさまざまな方面で売り込んでこそ、成り立つ職業になりました。
だから、「歌が下手」「顔がかわいくない」というそれだけの理由で、鬼の首を取ったようにアイドルを批判する人に違和感を感じるのです。キャラクターがステキなアイドルを歌がヘタなところまで込み込みで愛している人がいますから。そのアイドルがアイドルらしく歌って踊るのを心待ちにしている人もいるのですから。
(「歌がヘタな彼女が好き」なのであって、「歌がヘタなのが玉に瑕だけど好き」とはちょっと違うのがミソ)
例えば、関ジャニ∞の横山裕さんは、歌もうまくないしダンスもすぐ間違えるし、(くちびるおばけだし)滑舌もよくないし楽器もこの前までは太鼓しか叩なかったいわゆる「残念なアイドル」ですが、
メンバーに愛されファンに愛され、自らも不器用な愛を振りまく最高のアイドルなのですよ。